抗がん剤投与による精神機能変化に関する研究

現在、「がん」における薬物治療は、新規抗がん剤開発により急速な進歩を遂げており、インフォームドコンセントを前提とした「がん治療」が標準化されている。このがん治療において、外科的療法、放射線療法と合わせて、抗がん剤による化学療法が行われており、成果をあげている。しかし、がん治療において、患者の精神的負担は大きく、がん患者の 2~3 割は何らかの精神症状を示していると言われている。がんとその治療の際に生じる精神障害として、睡眠障害、うつ病・適応障害、希死念慮・自殺企図、不安障害、せん妄などの症状が問題とされている。

そこで、本研究室では抗がん剤投与による精神機能の変化を動物で再現し、その病態解明および有効な予防策の構築を目標にしている。つまり、本研究の成果は、臨床において報告されるがん患者の精神症状発症防止のエビデンス構築、さらにがん患者の QOL 向上に貢献を目指す。

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