カリフォルニア大学アーバイン校での共同研究 - 研究の最前線へ!

2025年3月13日

岡山大学病院薬剤部は、カリフォルニア大学アーバイン校(UCI)のAya F. Ozaki,Pranav M. Patelらと共同研究を実施しています。
当部の濱野裕章講師,道原薬剤師,大学院生の山元黎奈さん,薬学部6年生の中込昂希さんは,科学研究費助成事業 「国際共同研究加速基金(海外連携研究)」 および 「両備システムズ医学研究留学基金」、「岡山医学振興会国際交流区分」の助成を受け,2024年10月5日から2週間にわたりUCI を訪問し,連携プロジェクトを実施しました!

今回の渡航の目的は?

  • リアルワールドデータ(RWD)とゲノミクスデータを統合し,免疫療法誘発心筋炎の発症予測モデルの構築をさらに深化させること
  • UCIの研究者と連携し,免疫チェックポイント阻害薬(ICI)心筋炎の予測モデルの基盤を整えること
  • 最新のAI技術やバイオインフォマティクス手法を活用し,個別化医療の可能性を探ること!

UCIでの研究活動 - 盛りだくさんの2週間!

  • UCIの研究者とミーティング,機械学習アルゴリズムの開発
  • 今後の国際共同研究の展望

本プロジェクトの最大のポイントは,機械学習モデルを活用して免疫療法による心筋炎のリスクを事前に予測し,患者ごとの最適な治療戦略を構築することです.UCIの最新技術との融合により,さらに精度の高い予測モデルの開発が進みました!

研究の発展に向けた支援 - 獲得した助成金

この研究を支えるため,複数の助成金を獲得し,プロジェクトの国際展開を加速させています!

さらに,道原あやな薬剤師と山元黎奈さんもカリフォルニア出張費のための助成を獲得! チーム全体での資金調達を成功させ,より強固な研究基盤を構築しました!

  • 科学研究費助成事業(国際共同研究加速基金)
  • 両備システムズ医学研究留学基金
  • 岡山医学振興会 国際教育・研究交流事業 など

助成事業詳細はこちら

国際共同研究の未来へ - 次なる展開は?

  • 今後は,UCIとの連携をさらに強化し,国際的な研究ネットワークの拡大を目指します!
  • これまでの共同研究の成果を論文発表し,世界中の研究者と知見を共有!
  • グローバルな視点から,より実践的な医療技術への応用を検討!

この様子を動画でご紹介!

カリフォルニア大学アーバイン校での研究の様子をYouTubeで公開!

「国際共同研究の最前線」をぜひご覧ください!

小沼利光主任が永年勤続者として表彰されました!

2025年1月7日

薬剤部の小沼利光主任が, 勤続年数20年を迎え,永年勤続者として岡山大学から表彰を受けました.
表彰式では,前田嘉信病院長より表彰状の授与とお祝いのお言葉をいただきました.

それでは,小沼利光主任に表彰記念インタビューを行いたいと思います!

Q.永続勤務者の表彰, 誠におめでとうございます.勤務20年を振り返られてのご感想をお願いします.
A. いつの間にか経っていたという感じです.いつまでも若いわけではないのを実感しています.

Q. 様々な部署をご経験されたと思いますが,特に印象に残っている部署について教えてください。
A. どの部署も特徴があって,やりがいがありましたが,一番印象深いのは医療安全管理部でしょうか.4年ほど担当していましたが,病院全体の仕組みや組織体系,各部署の連携などを知ることができました.医療の質向上やインシデント対応,患者対応など,薬剤師としてなかなか体験できないことを多く経験できました.他の職種の方とも接する機会があり,職種の背景からくる考え方の違いや長所の違いを感じると同時に,いろいろな人とのつながりが持てたことが楽しく感じられた点でもあります.もちろん,インシデントでの患者対応は心理的に負担のかかることもありましたが,薬剤師の観点を活かしながら,幅広い視点で仕事ができたことが非常に新鮮で,多角的な視点を学べた良い機会でした.

Q. 20年間続けられたご自身の健康や生活管理の秘訣は何ですか?
A. やはり適度な運動でしょうか.コロナ禍以降,筋トレを継続できていることが体調管理に役立っていると思います.また,タンパク質と食物繊維多めの食事を心がけています.他にも,適量のお酒を楽しんだり,仲間と話をする時間を持つことも,ストレス発散になり健康維持に一役買っていると思います.

Q. 最後に今後の意気込みをお願いします.
A. 今まで得た経験を基に,若い薬剤師に指導をしていきたいと思っています.医療安全に関する考え方は非常に重要であると思っていますので,薬剤部の中でも少しずつ浸透することができたら嬉しいですね.自分自身も新たな経験を積むべく毛嫌いせず色々なことに挑戦していきたいと思っています.

 左から前田嘉信病院長、小沼利光主任、座間味義人薬剤部長