処方せんについて
厚生労働省が進めている医薬分業の趣旨に沿い、お薬については、原則として院外処方にさせていただいております。処方せんについてご不明のことがございましたら外来受付0番窓口(正面玄関に向かってすぐ左)にご相談ください。
医薬分業・院外処方とは何?
お薬で治療をする場合には、医師はお薬の名前や使用方法などを書いた処方せんを発行し、それを薬剤師が調剤します。医薬分業・院外処方とは、患者さまが診察を受けた病院ではなく、町の保険薬局にその処方せんを持って行き、お薬を調剤してもらい、受け取ることをいいます。
どこの保険薬局に行くの?
調剤してもらう薬局は、患者さまが自由に選ぶことができます。自宅の近くや自分が安心して相談できる薬局を決め、「かかりつけ薬局」として、お薬のことについてご相談されたらいかがでしょうか。
「かかりつけ薬局」では何をするの?
患者さまが服用されておられるお薬の名前やお薬に対するアレルギーなどを患者さん毎に記録した「薬歴カード」を作成して管理しています。患者さまからお聞きした内容や、知り得た情報を他の人に話すことは、法律で厳しく禁じられています。安心してご相談下さい。
どういう点が利点なの?
- いくつもの診療科や病院にかかっておられる場合でも、「かかりつけ薬局」なら調剤するときに、これまでのお薬が「薬歴カード」に記録されていますから、同じ様なお薬の重複やお薬の飲み合わせによる副作用を未然に防ぐことができます。
- 病院では患者さまが多く、どうしてもお薬ができるまで時間がかかります。「かかりつけ薬局」に前もってファックスなどで連絡をしておけば、帰宅までの移動の間にお薬ができていますから、お薬を待つ必要がありません。また、処方せんの有効期間は4日間です。ご都合の良い日に取りに行っていただいてもかまいません。
- 処方せんをお持ちいただけば、ご本人でなくても代理の方でも調剤してもらえます。
どういう点が欠点なの?
かかっている病院から、町の保険薬局(かかりつけ薬局)まで足を伸ばさなければならないという手間がかかります。ご了承ください。
院外処方せんへの検査結果表示について
岡山大学病院では外来患者様において医薬品の適正使用を進めるため、患者さんの血液検査結果の一部を処方監査に必要な情報として、院外処方せんに記載することといたしました。
記載される検査値は過去4ヶ月以内に測定された直近の値です。記載される検査項目、基準値など詳細については、別紙検査値一覧表をご覧ください。
保険薬局において患者さんの検査値を参照されることで、用量や相互作用だけでなく、検査値に基づいて患者の状態を把握した上で処方を監査し、肝機能、腎機能に応じた投与量の適正化や副作用の早期発見など、保険薬局薬剤師にもその役割を十分に発揮してもらい、薬物療法の安全性、有効性の向上に寄与できるものと考えます。
なお、検査値情報の開示を望まない場合は、検査値を印字せずに処方せん発行できる機能も実装しています。
病院、地域の薬局が協力して、患者さまに安心して治療を受けていただけるよう、これからも取り組んでまいります。
お薬の説明書
お薬の説明書(お薬について)
- お薬を処方した医師の指示があったときに、薬剤部から発行されます。
- 外来患者さまの院内処方の場合において発行が可能です。
- 処方せんの受付番号(おくすり引換券の番号)
- 処方せんの発行日
- 患者さまのお名前、ID番号(診察券の番号)、診療科名、処方医師
- 薬袋の番号、おくすりの用法(のみ方、使い方)
- おくすりの用量(通常は1回量)
- おくすりの写真(実際の包装とは異なる場合があります。)
- おくすりの名前と説明
薬袋(やくたい)
- お薬が入っている袋のことです。
- 入っているお薬の使い方が示されています。
- 処方せんの受付番号(おくすり引換券の番号)、診療科名、ID番号(診察券の番号)
- 調剤日、オーダー番号、薬袋番号(1/2は2袋のうち1袋目の意味)
- おくすりの種類(のみぐすり、外用薬など)
- 患者さまのお名前
- おくすりの用法(のみ方、使い方)
- おくすりの用量(1回量)または外用剤の用法など
- おくすりの名前と用量(通常は1日量)
- 保存方法(冷暗所など)その他の注意点
お薬の保管期間とお渡し場所
お薬の保管期間
原則としてお薬は処方された投与日数の期間保存しています。たとえば、14日分で処方されたお薬は14日間は保管しています。保管期間が過ぎたお薬は廃棄しています。できるだけその日のうちにお薬を受け取ってください。
お薬のお渡し場所
原則として、月曜日から金曜日(祝祭日を除く)の8:30~17:00に「おくすり渡し口」でお薬を受け取ってください。この時間内にお薬を受け取ることができない場合や、時間外に、救急外来などでお薬が処方された場合は、当直または日直の薬剤師が対応いたします。「おくすり渡し口」のブザーで薬剤師を呼んで、お薬を受け取ってください。