報道のお知らせ:薬事日報(2024年7月1日)「データサイエンス研究を強化‐基礎と臨床の融合も推進」
2024年9月24日
岡山大学薬学部は、データサイエンスに特化した新たな研究領域を設立し、さらに臨床と基礎研究の橋渡しを行う部門も薬学部内に新設しました。これらの取り組みは、データサイエンスを活用した医薬品開発や臨床応用を視野に入れ、薬剤部と連携し、薬学部の研究成果をより実践的で社会に貢献する形で応用することを目的としています。これらの新たな体制について、薬事日報で報道されました。
これらの新しい体制を主導するのは薬学データサイエンス分野の小山敏広教授と、臨床基礎統合薬学分野の山本和宏教授です。
薬学データサイエンス分野 小山敏広教授
小山教授は、世界保健機関(WHO)のデータベースを用いたインフルエンザ死亡率の解析など、データサイエンスの先駆的な研究を数多く手がけてきました。小山教授の研究室では、教員1名、大学院生5名、薬学部生8名が在籍し、さらなる人材育成にも注力しています。
臨床基礎統合薬学分野 山本和宏教授
5月に就任した山本教授は、これまでに培った臨床研究の経験を活かし、薬学部の研究者が実施する基礎研究の成果を臨床応用へと発展させる支援を実施します。
記事では、医療ビッグデータ解析を活用して医薬品の有効性や副作用に関する、基礎と臨床を結び付ける新たな知見を得るための取り組みが紹介されています。データサイエンスの重要性が増す中、岡山大学薬学部がこれに対応した先進的な研究を進めていることが強調されており、今後の発展が期待されています。
さらに今年の6月には、薬学部・薬学系に有限会社アイ薬局寄付講座「地域創成在宅薬学」が設置され、当講座に薬剤部の三浦太郎特任助教が着任しました。
今回の新しい取り組みは、寄付講座の課題とするデータサイエンスを活用した地域医療への臨床応用にも関わるものであり、岡山大学病院薬剤部と岡山大学薬学部は、寄付講座「地域創成在宅薬学」を架け橋にして、データサイエンスと臨床研究を軸とした学問体系の確立に連携して取り組みます。
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