就活イベントに参加してきました!

2024年6月25日

6月9日に岡山で開催されました「薬学生のためのインターンシップ・業界研究スタートアップフェア」に,薬剤部の田中雄太副薬剤部長と大川恭昌薬剤師,岩田直大薬剤師,永廣梓薬剤師が参加しました.本イベントは主に薬学部5年生の就職活動を支援する目的で行われ,約60名の学生が参加していました.薬剤部のブースでは,約50名の学生が訪れ,15分の説明と10分の質疑応答を1クールとして,計8クール行いました.全体を通して,どのブースでも学生の皆さんから活発に質問が出ており、本イベントは好評を博した印象でした.

学生の熱心な姿勢や積極的な質問に触れることができ,我々にとっても非常に有意義な時間となりました.これから就職活動を始める学生と直接交流できたことは,たいへん貴重な経験であり,今後の指導や支援に役立てていきたいと思います.また,本イベントに参加した学生が病院薬剤師の仕事に興味や希望を抱くきっかけとなれば,これ以上ない喜びです.有難うございました \(^^)/

第26回日本医薬品情報学会総会・学術大会に参加しました!

2024年6月13日

6月1~2日に千葉で開催された第26回日本医薬品情報学会総会・学術大会に,当部からは座間味義人薬剤部長がメディカルセミナーの演者およびシンポジウムのオーガナイザー・座長として,濱野裕章講師はシンポジウムの発表者として,槇田崇志主任はポスター発表者として参加しました.

濱野裕章講師

「DX時代における医療リアルワールドデータを用いた新たな研究の展開」というシンポジウム企画において,「薬剤師におけるDXと医療ビッグデータの活用術」という演題名で発表させていただきました.
このシンポジウムでは,DX(デジタルトランスフォーメーション)の進展により医療の現場で得られるデータがどのように変わり,それが薬剤師の業務にどのように影響を与えるかについて議論しました.発表後,多くの参加者の皆様から貴重なご意見やご質問をいただき,非常に有意義なディスカッションを行うことができました.今後もDX時代における医療データの活用を推進し,薬剤師としての役割をさらに発展させるために努力してまいります.この度の学会で得た知見を活かし,引き続き研究と臨床の両面で精進していきたいと思います.

槇田崇志主任

この度の学会において,「副作用報告データベースを用いたベバシズマブのバイオシミラーの安全性に関する検討」という演題名にてポスター発表をさせていただきました.医療現場のDI担当の方やデータサイエンス研究をされている先生方など,多くの参加者の皆様から貴重なご意見やご質問をいただきました.今後の研究活動においても,これらのフィードバックを活かし,さらなる分析に努めてまいるとともにバイオシミラーの推進に向けて取り組んでまいりたいと思います.ご来場いただいた皆様に心より感謝申し上げます.







学会参加で得た知識や出会いを大切にして,引き続き臨床業務およびそれらに関連した研究活動に取り組んでいきたいと思います.来年の日本医薬品情報学会総会・学術大会は広島県で開催されます.来年も参加するぞー(^^)/

福山大学薬学部合同企業説明会に参加しました!

2024年6月6日

5月10日(金)に福山大学で開催されました薬学部合同企業説明会へ参加してきましたので報告させていただきます.福山大学薬学部合同企業説明会は毎年5月に開催されており,薬学部の高学年を対象に行っています.

今年度は村川公央副薬剤部長と,福山大学の卒業生である坂居知憲薬剤師,道原あやな薬剤師の3名が参加しました.「卒業生から実際に働いている現場の話を聞きたい!」と約30名の学生さんが当部のブースへ来てくれました.参加された学生さんたちは病棟業務の内容や各分野の専門・認定薬剤師を目指す方法等について質問をしてくださり,とても活発な説明会となりました.

今回の薬学部合同企業説明会を機に,病院薬剤師の魅力に気づいてくれる学生さんが増えてくれると嬉しいです.参加いただいた学生さん、そして薬学部合同企業説明会の機会を設けてくださいました福山大学の先生方,ありがとうございました!

「第18回学術大会日本ジェネリック医薬品・バイオシミラー学会」に参加してきました!

2024年6月4日

5月25日(土)・26日(日)に名古屋国際会議場で開催されました第18回学術大会日本ジェネリック医薬品・バイオシミラー学会へ参加してきましたので報告させていただきます.当部からは, 座間味義人薬剤部長, 槇田崇志主任が参加し, 槇田崇志主任が, 「医薬品供給問題が採用医薬品に与える影響に関する調査~後発医薬品の使用促進および代替薬確保の観点から~」という演題名でポスター発表を行いました.
発表された槇田崇志主任から以下のコメントをもらっております.

槇田崇志主任からのコメント

5月25日(土), 26日(日)に名古屋で開催されました第18回学術大会 日本ジェネリック医薬品・バイオシミラー学会へ参加してきましたので報告させていただきます.本学会学術大会に当部からは2名のスタッフが参加し、一般演題として発表してきました!学会では,昨今の供給問題を受けてジェネリック医薬品の安定供給に向けて製薬企業としてどのような対応が必要か, また, 医療現場では実際にどのような対応を行っていくべきかについて活発な議論が行われました.また, バイオシミラーの使用促進, セルフメディケーションの将来像など今後の課題についてもディスカッションが行われ, 多くの刺激を受けました.今回, 学んだことを今後の業務に活かしていきたいと思います.

豆知識

ジェネリックとバイオシミラーは区別して扱われます.ジェネリック医薬品は, 先発薬品と有効成分が同一で化学合成され, 比較的短期間, 安価に製造されます.
一方, バイオシミラー医薬品は同等の有効成分を有し, 生物学的に製造され, 開発期間は長期間で, 高額になります.バイオシミラーの大きな違いは, 先行バイオ医薬品との品質, 安全性, 有効性の同等試験を求められる点です.しかしながら, 先発医薬品よりも安価で有用性が期待されています.

本邦では, 高齢化に伴い, 年々医療費が増加しています.今後, 岡大病院での取り組み当院において, 薬剤部が率先して, ジェネリック, バイオシミラー医薬品などの使用推奨を進めてまいります.皆様のご理解とご協力をお願いいたします.

能登半島地震DMAT活動報告会がありました!

2024年05月23日

5月9日(木)に薬剤部カンファレンスを開催しました. 部員全員が参加する薬剤部カンファレンスは毎月開催しており, 薬剤部員が普段から取り組んでいる内容を薬剤部内で共有する会となっています.
今月は, 「能登半島地震DMAT活動報告」について槇枝大貴主任から, 被災地におけるDMAT活動の実態, チームの中での薬剤師の役割, 災害が起きた時の薬剤師に求められることを中心に発表してもらいました.

DMAT隊員として活動した槇枝大貴主任からコメントをもらいたいと思います.

槇枝大貴主任:
DMAT活動では, 薬剤部を含めた各部門のサポートが必須であり, 日頃の防災対策が重要です. 今回の薬剤部の迅速な対応に感謝しています. また, 災害時の薬剤師の役割は大きいため, 災害医療に興味をもつ薬剤師が一人でも多く増えることを期待します.

今後も臨床業務・教育・研究に力を入れ薬剤部の発展, さらには地域医療の進歩に繋がるよう研鑽を続けてまいりますので, どうぞよろしくお願いいたします.

 薬剤部カンファレンスで発表されている槇枝大貴主任(左上)

今年も新しい仲間が入職しました!

2024年04月09日

この春, 薬剤部に新しい仲間が増え, 新たな年度がスタートしました.

今年は4月に9名が入職し, 5月にも1名の薬剤師が仲間入りします.
当部員と新入職員の顔合わせでは, 出身地や出身大学などを自己紹介してもらいました.
出身地も中四国の岡山, 広島, 山口, 香川の他, 千葉, 大阪, 兵庫, 福岡といった様々なところから集まっています.
すでに薬剤師経験がある方や新卒の方など経験値も様々ですが, 緊張とやる気で新天地での活躍を大いに期待させる存在です.
時には和気あいあいと, 時には切磋琢磨しながら成長していって欲しいです.
われわれ先輩の薬剤部員も刺激を受けてより良い薬剤部に向かって一緒に頑張っていきます!

 新入職員10名

鍛治園誠副薬剤部長と岩田直大薬剤師がirAE対策チームの一員として楷の木賞(病院長賞)を受賞されました!

2024年03月29日

 当部の鍛治園誠副薬剤部長と岩田直大薬剤師が免疫関連有害事象(irAE)対策チームの一員として楷の木賞(病院長賞)を受賞されました.
受賞された岩田直大薬剤師にインタビューを行いたいと思います!

Q. 受賞おめでとうございます. irAE対策チームではどのような活動を行っているか教えてください.
A. 免疫チェックポイント阻害薬(ICI)は, がん細胞により免疫細胞の働きが低下させられた状態に対して, 「免疫チェックポイント」を阻害することで, がん細胞に対する免疫反応を再活性化させる薬剤として近年, 多くの腫瘍に対して使用されています. 一方で, ICIによる副作用は免疫関連有害事象(irAE)とも呼ばれ, さまざまな臓器で起きかつ発症するタイミングも様々であること, さらに重篤であることが少なくないことが特徴で, irAEを早期に発見し対応することはとても重要です. 私たちは, 診療科横断的に医師, 看護師, 薬剤師を含むチームでirAEのモニタリングやその対策を行っています.

Q. チームの中で薬剤師に求められていることについて教えてください.
A. ICIによる治療は外来で行われることが多いため, 患者さんが普段の生活で困らないようなサポートをしていく必要があります. そのため, 患者さんへirAEに関する指導を行うことや, irAEを早期に発見するために薬局薬剤師との薬薬連携や地域を交えた情報提供が求められています.

Q. 多職種連携で大事にされていることを教えてください.
A. まずは, それぞれの専門職としての強みを理解することが大切です. さらに, それぞれの立場から考えられる対策をチームとして共有し, 実行していくことが求められます. また, 各職種の意見をチームへ発信し、情報共有できる力も大切だと感じています.

Q. 今後のチームとしての目標や, 個人の目標など教えてください.
A. これまでに, 院内のirAE報告のフローを構築しチームで意見交換するためのirAEデータベースを作成しました. また, 薬局と情報共有できるシステムの構築なども行ってきました. 今後は, irAEデータベースを強化しirAEのリスク因子の解析に取り組んでいきます. また, 地域の薬局薬剤師や市民に向けた講習なども引き続き行っていく予定です.

 岩田直大薬剤師(左)と鍛治園誠副薬剤部長(右)